【キャリアコンサルティング】主要なアセスメントツールの理論と測定内容

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アセスメントツールにはどんなものがある?

チャチャ

まずは表で見てみよう!

まい

表の内容はかなりポイントを絞っているよ。ぜひ覚えて帰ってね

まとめ・早見表

アセスメントツール名 理論的背景 主な測定内容 ポイント
VPI職業興味検査 ホランド理論 興味 6つの興味領域を測定。代表的な興味検査。
GATB 特性因子理論 適性 (能力) 9つの客観的な能力を測定。
職業レディネス・テスト ホランド理論、意思決定論 興味 + 自信 興味とそれに対する自信度を同時に測る。
キャリア・インサイト 統合的(意思決定論など) 興味・能力・価値観 コンピュータ上で総合的な自己評価を行うシステム。
MBTI ユングのタイプ論 性格タイプ 16タイプで自己理解を深める。
エゴグラム 交流分析 自我状態 5つの心のエネルギー配分から行動パターンを把握。

詳しい内容

1. VPI職業興味検査 (Vocational Preference Inventory)

  • 理論的背景: ホランド理論 (Holland’s Theory of Career Choice)
  • 測定内容: 職業興味 (Vocational Interests)
  • 特徴: ホランドが提唱した6つの興味領域(現実的・研究的・芸術的・社会的・企業的・慣習的)に基づいて、個人の興味のパターンを測定します。受検者は具体的な職業名に対して「興味がある(Y)」「興味がない(N)」で回答し、その結果から興味のある職業領域や、個人のパーソナリティ傾向を把握します。キャリアカウンセリングの導入場面で使われることが非常に多い、代表的な興味検査です。

2. GATB (一般職業適性検査 / General Aptitude Test Battery)

  • 理論的背景: 特性因子理論 (Trait-and-Factor Theory)
  • 測定内容: 職業適性 (Aptitude)
  • 特徴: VPIが「興味」を測るのに対し、GATBは「能力・スキル」の側面、つまり何が得意かを測定します。具体的には、9つの適性能(知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さ)を紙筆検査と器具検査で測定します。これにより、個人の潜在的な職業適性を客観的なデータで把握し、幅広い職務への可能性を探ることができます。

3. 職業レディネス・テスト (Vocational Readiness Test)

  • 理論的背景: ホランド理論 および 意思決定論
  • 測定内容: 職業興味基礎的志向性 (自信度)
  • 特徴: VPIと同様にホランドの6つの興味領域を測定しますが、それに加えて「その領域の活動や職業に対する自信の程度」も同時に測定する点が大きな特徴です。興味があるだけでなく、それに対して自信があるかどうかも見ることで、より現実的な職業選択の支援につなげることができます。主観的な側面(興味)と客観的な自己評価(自信)の両方からアプローチするツールです。

4. キャリア・インサイト (統合的キャリアガイダンスシステム)

  • 理論的背景: 意思決定論 を中核に、特性因子理論ホランド理論などを統合的に活用
  • 測定内容: 興味能力価値観行動特性など
  • 特徴: 特定の側面だけを測るのではなく、キャリア選択に必要な複数の要素(興味、能力の自己評価、価値観など)を統合的にアセスメントできるコンピュータガイダンスシステムです。利用者は対話形式で自己評価を進め、結果をもとに職業情報リストを検索するなど、自己理解から職業理解、意思決定までを一貫して支援する構成になっています。

5. MBTI (Myers-Briggs Type Indicator)

  • 理論的背景: ユングのタイプ論 (Jungian Type Theory)
  • 測定内容: 性格タイプ (Personality Type)
  • 特徴: 個人の心のエネルギーの方向(外向 E / 内向 I)、ものの見方(感覚 S / 直観 N)、判断のしかた(思考 T / 感情 F)、外界への接し方(判断的態度 J / 知覚的態度 P)の4つの指標から、16の性格タイプに分類します。自己理解を深め、自分に合った職業環境や対人関係のスタイルを知る手がかりとして活用されます。直接的な職業適性を測るものではなく、あくまで「自己理解ツール」という位置づけです。

6. エゴグラム (Egogram)

特徴: 交流分析における3つの自我状態(P: 親、A: 成人、C: 子ども)を、さらに5つの要素(CP, NP, A, FC, AC)に分けて、そのエネルギー配分をグラフで可視化します。これにより、個人の思考や行動パターン、対人関係のクセなどを把握し、自己成長やコミュニケーションの改善に役立てます。検査ツール

理論的背景: 交流分析 (Transactional Analysis)

測定内容: 自我状態 (Ego States)

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