先日、当時1歳の次男にテレビの液晶画面を壊されてしまいましたが、家財保険を使用して免責金額5,000円でテレビを買い替えました。
今日はこの経験から火災保険のありがたさを痛感した私が、火災保険の選び方、見直しポイントについてご紹介していきたいと思います。
火災保険はとっても大切な損害保険
皆さん火災保険てきちんと意識したことはありますか?住宅を購入したことがある人は、不動産会社さんの進めるがままに火災保険に加入しているかもしれません。賃貸契約を結ぶ場合も、家財のみ契約することがありますよね(賃貸の場合の建物については大家さんなどが既に契約しています)
その時に補償内容はどのようなものなのか、保険会社によってどのような違いがあるのか、比較検討した人は少ないんじゃないかなと思います。
災害の多い日本では加入必須
火災保険は火事が原因で建物が損害を受けた場合に、補償を受け取ることができる保険です。しかし、火災保険の補償は火災だけではありません。
- 台風
- 豪雨
- 落雷
- 水漏れ
なども補償の対象となります。
火災保険は多くの人が加入している保険です。これだけ災害の多い日本では加入していない方がリスクが高いですもんね。
大切な保険なのに意外と比較検討していない?
火災保険はほどんどの人が加入しています。しかし、きちんと比較検討して加入している人は少ないのではないでしょうか。家財や地震保険をつけると保険金額も高くなり、数年ごとの長期契約になるにもかかわらず、「よくわからない」「たぶん、だいたい一緒でしょ?」と言われるがままに適当に商品を選んでいる人もいることと思います。
例えば今回、私は家財についても保険に入っていてそれほどの痛みがなく、テレビを買い替えることができました。うちは安い家財でしたが、数十万のテレビ、冷蔵庫、洗濯機、家具の場合、買い替えが必要になった場合はかなり大変ですよね。
火災保険の内容の確認は、長期的に考えてとっても大切です。ぜひ思い立ったら一度契約を確認してみることをおすすめします。
火災保険はどう選ぶ?
ここからは火災保険の選び方についてお話していきます。
まずは保険の対象を決めよう
まずは「保険の対象」を決めます。
保険の対象とは「何に対して保険金が支払われるのか」対象となるモノのことを言います。
火災保険の場合は3種類
- 建物のみ
- 家財のみ
- 建物と家財の両方
です。
家を買う時にローンを組むために必要なのは、建物に対する補償のみになります。家財に入っている意識のある人でも、もしかしたら家財については契約がないかもしれないのでチェックが必要ですね。
家財のみの契約というのは、賃貸契約の場合に建物については大家さんが加入していることがほとんどのため、そういった時に契約される場合が多いかと思います。
- 家屋
- 門
- 塀
- 物置・車庫
- 畳
- 建具
- 浴槽
- 流し
- 電気・ガス設備
など
- 家具(ベッド、タンス、キャビネットなど)
- 家電製品
- 衣類
- 宅配物
など
家に所属するものは数えきれないため、細かいものは見積時に確認することが大切です。
構造級別をチェックする
「構造級別」というのは、建物がどんな材質でできているのか、構造の違いのことを言います。
燃えやすい家と燃えにくい家では、火災のリスクが異なりますよね。
火災保険は建物が燃えやすいほど保険料が上がり、燃えにくいほど保険料が安くなっています。
なんか難しそうなんだけど…
家などの住居物件の構造級別は3つだけだから簡単だよ
住居の構造級別は
- M構造(マンション構造)
- T構造(耐火構造)
- H構造(非耐火構造)
の3つです。
上から順に燃えにくい構造になっています。
ふーん。じゃあM→T→Hの順で保険料は安い→高くなってるんだね。
マンションはなんとなくわかるにして、耐火構造と非耐火構造の違いってなんなの?
T構造(耐火構造)はコンクリート造建物、れんが造建物、鉄骨造建物などのことをいいます。H構造(非耐火構造)はM、T構造に該当しない、木造建物などのことを言うよ。
一般的な木造住宅はH構造に分類されますが、木造住宅でも火災対策をしっかりされた準耐火建築物、省令耐火建物はT構造となります。
ふーん。でもなんかしろちゃんちが何建物かよくわからないかも。
たしかに、建物がコンクリートか木造かくらいはわかっても、耐火性がどうなってるのかは忘れちゃったりしてるよね。
構造級別は、
- 住宅の設計書
- 仕様書
- 建築確認申請書
- 住宅メーカーへ聞く
などで確認することができます。家を建てた場合は仕様書があるかと思うので、そちらを確認したらわかる可能性が高いですね。
補償の範囲を決める
次に補償の範囲、内容を決めます。
火災保険で補償される範囲は、火災だけではありません。落雷や、破裂爆発、風災、雹による災害、雪災、水災、盗難、水濡れ、破損等も補償されます。
現在では補償内容が決まっている保険商品だけれなく、内容を細かく洗濯できるものも増えてきています。
とは言え全部をカバーしようとすると保険料が高くなってしまうので、自分の家に必要な補償を見極めることが大切だね。
たとえば、うちはマンションの2階以上なので、水災による損害の補償は外しています。
保険金額を決める
次に保険金額を決めます。
建物の保険金額
保険金額は、建物の場合、評価額を元にします。
評価額の基準は二つあって、
「新価」または(再調達価格)(再取得価格)といわれるものと、
「時価」
です。
新価、再調達価格は、その名の通り、「もう一回同じ家を買う価格」のことを言います。家が全壊してしまい、もう一回同じ家を建てる費用が2,000万円かかるなら、新価での建物の評価額(=支払限度額)は2,000万円です。
時価は、新価から経年劣化による価値の減少、消耗分をマイナスしたものになります。
今は、新価での計算が主流みたいだよ
ちなみに、我が家はマンションなので、「新築費単価法」という、1平方メートルあたりの標準的な単価や延床・専有面積をもとに算出する方法で計算されていたよ。
ほかにも、中古住宅の場合は建物級別や免責と、所在地の条件などを加味して算出されたり、建売住宅の場合は、消費税の金額で建物の価格を算出したりします。(消費税がかかるのは建物のみのため、計算すれば土地代の分を省くことができます)
家財の保険金額
家財の場合は保険会社で、標準的な評価金額が設定されています。
各保険会社で若干の違いはありますが、だいたい一緒。その範囲の中で、自分で決めていきます。
保険金額を高くしすぎても、保険料が割高になってしまうし、低くしたら万が一の時に大変。ちょうど良い額を設定することが大切だね。
契約期間を決める
契約期間は、火災保険の場合1年〜最長10年の長期契約まで可能です。
保険料は長期契約の方がおトクになるため、10年の一括払いが一番割安です。
特に引っ越しの予定がない場合は、長期契約がオススメ。引っ越しや売却になっても、解約返戻金が受け取れるから安心です。
ただ、保険料はずーっと一律ではなく、場合によっては値上がりもあるから注意してね
地震保険を付帯するか決める
地震保険とは、地震・噴火・津波を原因とする災害を補償する保険です。
火災保険ではこれらの災害による損害の補償はできません。
・地震による火災、地震による損壊
・噴火による埋没
・津波による流失
は地震保険でないと補償されないのです!
地震保険は、火災保険とセットでないと加入することができません。火災保険の保険期間の途中で加入することもできるので、地震による災害に不安のある場合は加入の検討をおすすめします。
- 火災保険で補償されない、地震・噴火・津波による被害を補償
- 火災保険とセットでなければ加入できない
- 国と損害保険会社が共同で運営、どの会社から加入しても保険内容・保険料は同一
- 保険の付帯率は約6割
- 世帯加入率は約3割
地震大国日本ではぜひ加入しておきたい保険だけど、加入率はまだまだ低めなんだね
だから地震保険は税金の控除の対象、リスクの高さから国も加入を進めているんだよね
地震保険は火災保険の保険金額の30〜50%の範囲で、1万円単位で設定できます。
例)火災保険建物 1,000万円 地震保険建物 500万円
火災保険家財 500万円 地震保険家財 500万円
火災保険の一括比較サイトを活用する
さて、自分でチェックできる選び方はだいたいわかったけど、結局どこの保険会社の商品が一番良いの?という疑問もあると思います。
確かに、保険会社によってプランはさまざまで、保険料も全然違うんですよ。なので、本当に見比べて検討することがおすすめです。
比較検討されたこの方のブログ結構面白かったです。
ただ、保険屋さんに来てもらうor出向く、もしくは保険会社のサイトで一つ一つの項目に入力していくのってすごく大変……
そういった場合は、保険の一括見積サイトがおすすめです。
見積りを比較検討できるので、一番自分に合った保険を選ぶことができますよ。保険を見直し、最新の保障を受けるためにも、保険の見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。
火災保険を見直してみよう
さて、FPの資格を持ちながらも、火災保険は加入時から見直ししていなかった私です。今回、我が家の加入している火災保険をよく調べてみて、補償内容などなかなか良かったかもと納得しました。
火災保険は自分に合った補償内容を選んでいることが大切。保険料を払いすぎているともったいないし、補償が足りないといざという時に困ってしまいますよね。
火災保険は長期契約ですと十数万〜数十万になる保険です。ぜひ自分の家にぴったりの保険を選び、無駄のない生活をしていきたいものです!
特に進められたものにそのまま加入した、ずっと見直していないという方は、一度チェックしてみるのがおすすめですよ。